二週間前の雪辱を果たすべく、森美術館のMoMA展を見に行く。 実はこの日記を読んでくれた知人が気の毒がって、改めて誘ってくれた のである。 子供が二人いると、展示品の印象よりも、とりあえず見に行ったという 実績が残るだけである。 実際のところ、娘などは同時に開催されていた「キティ・エックス展」 の売店に入り浸っていた。 それでも久しぶりに非日常的な時間を楽しむことができた。
猪飼先生の集中講義の二日目とセミナー。 一分子テクノロジー。 夜、会食。
東工大の猪飼先生の集中講義。
研究会最終日。 院生の発表も無事終了。 知人と京都駅で昼食を食べて帰京。 出張の第2ラウンド終了。
寝不足。 研究会二日目。 懇親会。 二次会。
午前中に京都へ移動。 午後から研究会。 居酒屋で停電。 ホテルでは空腹のあまりなかなか寝付けず、深夜にコンビニを探し回る。
自宅のインターネット回線ではBフレッツを利用しているが、今日ようやく PNAからVDSLへの移行が行われた。 理想的には100Mbpsになるはずだが、実際には30Mbps程度であった。 それでも今使っている無線LAN用のルータは11Mbpsなので、こちらも買い直す必要が あって出費がかさむ。
休息日。 子供達の相手をして気分転換。 昼食後、基研の研究会で発表する院生の練習。 昼寝。
内田春菊「私たちは繁殖しているレッド」(角川文庫)。 イエロー、ピンク、ブルーと全て読んでいるので、読まないわけ にはいかないのだ。
午前中は昨日までの講義内容に関連する研究の話題を取り上げる。 これで講義は終了。 午後は談話会でセミナー。 有難いことに多くの教官が来て下さった。 まずまず楽しんでいただけたようだ。 16時過ぎに九大を後にして福岡空港へ向かう。 羽田空港から南大沢への移動が疲れた。
一応、三日間で自分の用意していたものはほぼ出し切ったと思う。 不充分であったり、反省すべき点も多かったが、今日のところはそこそこの 達成感に浸っている。 思うに我々が集中講義をやるのは、邪頭マンが人前で演奏することに似ている。 どちらも、基本的には全てのことが頭に入っている状態で、それらを即興的に 組み立てていくわけだ。 さらに聞き手を楽しませつつ、最後にはなるほどと思わせる必要がある。
今考えてみると、相当に精神的に張り詰めた数日間であった。 口内炎もできているし、腹の調子も悪い。 疲れているにもかかわらず、なかなか緊張が解けず寝付けなかった。
集中講義二日目。 午前中は昨日抜けてしまった部分を穴埋めして、もう一度話を組み立て直す。 午後はおよそ予定通りだったが、最後はやや息切れ気味。 それでもとりあえず先が見えてきたので一安心。 夜は博多リバレインのうなぎ屋に招待していただく。
午前中はホテルでレフリーの論文を読む。 昼前に九大へ行って、中西さんや吉森さんらと一緒に昼食をとる。 午後から講義開始。 まだ学生の雰囲気がうまくつかめないのと、私のペース配分が悪かった せいで、後半は少し雑になってしまった。反省。 明日もう一度立て直そう。
午前中に熱力学の試験。 昼食後、会議に少しだけ顔を出してから、文字通り猛暑の中を福岡へ向けて移動。 京王線で曽野綾子の「最高に笑える人生」(新潮文庫)を読み終えてしまったので、 羽田空港で「間違いだらけの英語科学論文」(講談社ブルーバックス)を購入して、 機中でぱらぱらと読む。 間違い探しクイズのようで面白いし、中には自分も誤りと気付かずに使っていた 表現もあり、なかなかためになる。
ホテルに到着してから、昔よく行った中華料理店で夕食をとり、天神にある邪頭喫茶 「コンボ」の様子を偵察に行く。 まだ営業していたので安心した。 入り口の「全日本冷し中華愛好会」の看板も健在だ。 亡くなったマスターの有田氏の写真が壁に飾ってあるのが目を引いた。 キャノンボール・アダレイとチャールス・マクファーソンを片面ずつ聴いて ホテルに戻る。
先週の金曜日の日記に書いた件について、早速ある方から情報をいただいた。 こういう時には、Web日記を続けていて良かったと実感できる。 情報を送っていただいた方には深くお礼を申し上げる。
私にとって出張の移動中は、貴重な読書時間である。 明日からのために小澤征爾・武満徹「音楽」(新潮文庫)を購入。
連休中日なので、意を決して森美術館のMoMAを見に行くことにした。 暑い中を家族四人で張り切って出かけたところまでは良かったが、新宿に到着 した時点で、急に赤ん坊の全身に発疹が広がっているのを確認。 慌てて電車で引き返して、京王永山の日本医大病院の小児科へかけつける。 新宿滞在時間15分。
結果的には発熱もなく、アレルギー性のじんま疹ということで大したことは なかったが、まさか美術館に出かけるつもりで病院へ行くことになろうとは 思いもよらなかった。 我々が回転ドアに挟まれてしまうのを事前に察知して、防いでくれたと考える しかない。 あっ、六本木ヒルズの回転ドアはもう無いんでしたっけ? いやいや、集中講義の準備をしろということですね。
午前中、論文書き。
今年の4月から社会人になった卒業生が我が家を訪問してくれた。 すっかり社会のルールに適応しつつ生活しているようで、学生時代のことを 思い出すと不思議な気がする。 やり残した研究の打ち合わせをもする。
曽野綾子の「最高に笑える人生」(新潮文庫)は雑誌に連載された 「夜明けの新聞の匂い」というタイトルのエッセイを集めたものである。 「インド再訪」、「豚が活躍する町」というインドものが興味深い。
知り合いから以下のような質問があった。 私にはお手上げなので、何かご存知の方はご連絡をいただければ幸いである。
「以前に投稿した論文に対するレフリーコメント中に「拡散係数が質量の平方根の 逆数に比例するというのは、hard-sphere モデルから導かれるものである。 最近のソフトな寄与も含めたポテンシャル下のMolecular-dynamics計算では殆ど 質量に依存しない場合が多いようである。」とありました。 「拡散係数が質量に依存しない」ことを記載したような論文がありましたら お教え下さい。」夜は研究室の前期打ち上げ。 多摩センターで12時近くまで飲む。 四十の身にはやや応える。
40歳になりにけり。
はてなアンテナに 引っ越したRENAntennaであるが、 どうも挙動不審である。 少なくとも私のリンクに関して言えば、更新が丸二日以上たっても反映 されないのである。 はてなアンテナのホームページには、一時間に一回の頻度でチェックを行って いると書いてあるが、それとはまったく違う気がする。 HTMLファイルの書き方が悪いのだろうか。 何かご存知の方がいたら教えていただきたい。
午前中、講義。午後、会議。夜、議論。深夜、メイル多数発射。
昨日も書いた通り、都立大サーバーの検索拒否の解除は当面は 無理とのことなので、さっさと諦めてこの日記だけはお引越しを することにした。 同時にRENAntennaの管理者にお願いして、リンクを変更していただいた。 檻から出たような解放感である。
この日記の読者の約半数は、RENAntennaをリンク元としているので、 彼らに読んでもらうためには非常に重要なのだ。 この数週間は、やはり読者あってのWeb日記であるということを最認識した。 今後もよろしくお願いします。
午前中、講義。前期の最終回。来週は試験。
都立大のWWWサーバーが「ロボット検索拒否」となっている件で、本日 開かれた計算機運営室会議において、この設定の解除を議題にしてもらった。 (私も委員だが、講義で欠席。) しかし、後で送られてきた議事録に見ると、どの委員も設定解除に対して 消極的で、結局この要望は見送られてしまった。 とは言え、その具体的な意見のいくつかは、どうやらアクセス拒否と検索拒否 を混同しているように思われる。
そもそも自分のページを公開していて、検索「だけ」はされたくない と考えているユーザーがいるとは考えにくい。 むしろ、普通はいかにして検索にかかり易くするかという工夫をするほどだ。 やはり私には無意味な制限であるとしか思えない。 都立大は(平成10年から設定されている)この制限によって、目に見えない 大きな損をしていると考えるべきだ。
研究室セミナー。
先週リジェクトされた論文は、自分で言うのもなんだが、やはり 理不尽な判定だったと思う。 しかし、戦うことにエネルギーは費やさず、別の雑誌に投稿した。
物理学会の予稿を書くのに一苦労。 参議院選挙の投票。 今回は会場に行くまで決められなかった。 八王子で買い物。 タワーレコーズでマリーナ・ショウの"Lookin' for Love" (Eighty-Eight's)を購入。
曽野綾子「最高に笑える人生」(新潮文庫)。 題名にだまされたか。 特には笑えないが、正しい日本語を読むのは快感。
リジェクトされた論文の対応を思案する。 少しだけ修正して、別の雑誌に再投稿することにした。
夜は家族で外食。 娘がどうしてもジョナサンのドリンクバーがいいというので、 不本意ながらそうした。
NTTの人がやってきて、いろいろと調べた結果、アパートの電話装置 に故障があることを突き止めてくれた。 そこの部品を交換したら、全てがつながるようになった。 この一ヶ月の間、なんとなく接続が不安定だったのも、実は同じ原因 であったのかもしれない。 私個人の設定ミスではないことがはっきりして、とりあえずすっきりした。
午後、来客。 投稿中の論文がリジェクトされる。 どうもここのところ、運がついていない。
自宅で普通にパソコンを使用していたら、突然、Bフレッツの回線 が停止してしまった。 最初はプロバイダの障害だろうと思っていたが、いつまでたっても 復旧しない。 PHSでは接続可能なのでどうやら我が家の問題らしい。
仕方なくルータやPNAやケーブルを疑ったり、パソコンの設定を いじったりしたが、どうしても解決できず、NTTに電話をすることにした。 NTT側からの調査では、パソコンが接続されていることが認識できない らしい。 結局、釈然としないまま、明日、NTTの人が来てくれることになった。
忙しいときに限って、余計なことが起こる。 インターネット回線は、水道や電気のように、なくてはならないもので あるということを実感した。
講義。会議。計算。
筒井先生「かくれんぼをした夜」、「風」(新潮文庫)。
講義。予習。
筒井先生「蟹甲癬」(新潮文庫)。
研究室ゼミ。 そろそろ集中講義の準備を始める。
筒井先生「近づいてくる時計」(新潮文庫)。 二度目に読んでも新鮮。
ハービー・メイソンは好きなドラマーであるが、最近出た "With All My Heart" (VideoArts Music)はどうも変。 演奏が邪頭に聞こえないのが残念。
娘が風邪。 私もやや不調。 一緒に「ファインディング・ニモ」のDVDを観る。
筒井先生「懲戒の部屋」、「熊の木本線」、「顔面崩壊」(新潮文庫)。 昭和43年に書かれた「懲戒の部屋」は、今の時代を驚くほど正確に 予見している。
実家訪問。
勉強半分、論文半分。 「DNA」少し。
我々の住むアパートのBフレッツが、PNA方式からVDSL方式に切替えられる ことになった。 これでADSLよりは早くなるだろう。 ただし、無線ルータも買い直さないといけない。
論文。 院生と議論。
夜は院生と一緒にモノレールに乗って、「多摩ビール」を飲みに行く。 たまたま「サランラップ」の物性が話題になってから、ずっとそのことが 気になり、帰宅してからネットでいろいろと調べた。 例えばサランラップの密着性の原因については、あまりはっきりとした ことは分からなかった。
2004年1月〜2月:
ケンブリッジ滞在篇
2002年8月:
リーズ滞在篇
1998年12月〜2000年3月:
不安なイスラエル日記