本日も有給休暇。 もう、本当に時間がありません。
有給休暇。 でも、もちろん休んでいる暇はありません。 日記を書いている時間もありません。
昨晩は初めて新居に宿泊。 昨日の引越しでかなり疲れていたはずだが、朝早くに目が 覚める。
午前中に翻訳の初校の校正を送り出し、論文の再投稿を 済ませたので、肩の荷が下りる。 でも、まだイギリス行きの準備が進まない。
午前中に多摩へ移動し、午後に旧下宿から新居への引越し。 夕食はとんかつ。 イギリス行きの準備ができるのはいつのことやら。
朝の9時から「生物はソフトマターか?」という、 いかがわしいタイトルで3時間ほど話す。 学生は研究の話をするとしっかり寝てしまうが、 最後の与太話だけは興味をもって聞いてくれたようだ。
同じ時間帯に東大の岡田さんが、生物物理の メインストリームであるタンパク質分子モーターの 講義をされていたので、私の方は明らかに裏メニュー。 それでも2、30人が出席してくれたのは、 むしろ私の方が驚いたほどだ。
昼食のカレーを食べた後、私の話を聞いてくれた 学生の一人と進路の相談。 大学の世界ではとんでもないことがあるね。 本当はもうしばらく滞在したかったのだが、これから の予定がびっしりなので、再び電車と新幹線を乗り継いで 帰京。 車中で高尾慶子の「イギリス人はおかしい」 (文春文庫)を読み始める。
午前中に都内で所用を済ませた後、生物物理の 夏の学校で講義をするために、兵庫県の道場を目指す。 新幹線の中で「リンボウ先生 イギリスへ帰る」(文春文庫) を読み終える。
大阪駅から福知山線に乗り換えて、目的の道場駅に到着。 がーん、無人駅だ。 ちょうど送迎バスが待っていてくれて、17時半頃に 大学セミナーハウスにたどり着く。 建物の前まで来て、以前に科研費の研究会で一度ここを 訪れたことがあることを思い出した。
すぐに夕食の時間になり、開校式、研究交流会に参加する。 その後の飲み会は23時過ぎまで顔を出したが、 相対的老人はこのあたりで退散。
部屋に戻ると、スリッパほどの大きさの巨大ムカデに遭遇する。 一瞬、血の気が引いたが、気を取りなおして何とか死に 到らしめる。 しかし、その精神的動揺のため、なかなか寝つけなかった。
院生三人と、これまでおよび私の出張中の研究の打ち合わせ。 私が雑用で忙殺されている間に、院生がしっかりとした 結果を出しているのを見ると、救われる思いがする。 少し早めに帰宅して、明日から夏の学校の最終準備を行う。
午前中、一般化学の試験。 午後、会議。 採点。 院生と打ち合わせ。
そう言えば、別に今日の出来事ではないのだが、 先日、同じ化学科のあるスタッフを雑談していたら、 実はその方もかなりの邪頭ファンであることが判明した。 コルトレーンの来日コンサート(1964年)のパンフレットを 所有しているとか、スイング・ジャーナルのバックナンバー を揃えていたとか、アート・ペッパーのコンサートに行った とか、果てまでは、ジョージ・アダムス・カルテットの ベーシストがキャメロン・ブラウンであるという ような、およそその道のオタクしか知りようのない話題が 次々に出てきて、嬉しさ半分、怖さ半分であった。
午前中、化学熱力学の試験。 午後、教室協議会。 それが終わってから試験の採点。 それが終わってから明日の試験問題の準備。
ひたすら用事に追われる日々が続く。 このままだと、一息つけるのはイギリスに着いてからに なってしまいそう。 まずいなぁ。
「オーケンののほほん日記 ソリッド」をつらつら。
朝一番に新しい考えている幼稚園の園長先生と私の家族で面談。 「どんなお子さんに育てられたいですか」と聞かれて、 「健康な子」としか答えられなかったのは芸がなさ過ぎたか。
幼稚園内を見学してから、その足で研究室ゼミへ。 Rouxのオニオン相の論文紹介。 こういう論文の書き方はRouxだから許されるのね。 もう一つの論文紹介は、高分子電解質中の表面間力測定。 午後は知人の来訪があり、仕事の打ち合わせ。
この恐ろしく忙しい状況を乗り切るには食事でスタミナを つけるしかないと思い、家族で焼肉を食べてから車で帰宅。
実は職場の近くに引越しを計画中である。 今日はそのための住居の下見を行った。 午前中に家族を連れて車で南大沢へ移動。 途中、松屋で牛めし(なぜかメニューに「牛丼」とは書いていない) を食べてから現地に到着。
管理人から鍵を預かって、部屋の中を見学する。 電源のアンペア数を確認したり、カーテンのサイズを測ったりする。 当然、エアコンはまだ設置されていないので、だんだん暑くなる。 一時間程度で引き上げる。 ここに決定。
下宿で少し休息して、イトーヨーカドーで買い物をする。 娘とゲームコーナーに行った。 ボタンを操作して景品を落とすゲームを私がやったら、 見事に失敗してしてしまった。 しかし、それとなく他の取り口に手を入れてみると、 それ以前の人(もちろんその場には誰もいなかったので、 誰かはわからない)が取り忘れた景品が残されていた。 それで満足する父と娘。
しかし、後で考えてみると、やはりその時の父親の行動には、 教育上、道徳上の問題があったような気がする。 皆さんは自動販売機でお釣りの取り忘れがあったら どうしますか?
論文の修正。 生協が休みであることを忘れていたので、スタッフの車で 近くコンビニまで弁当を買いに出る。 今日は土用の丑なので、うなぎ弁当にする。
午後は大学説明会。 カリキュラム委員として学生の引率、および研究室紹介を担当。 高校生が都立大に興味をもってくれることは大変結構であるが、 6回も同じことを説明したので少々疲れた。 しかも、今日は思いっきり暑かったし。 新宿で時計のバンドを交換して帰宅。
翻訳の初校の最終チェック。 院生との打ち合わせ。 短い会議。 新しいパソコンが到着。 院生がLinuxのインストール。 別の論文の修正。
来月からイギリスに行くというのに、全く実感が湧かないので、 通勤電車で「リンボウ先生 イギリスへ帰る」(文春文庫)を 読み始める。 日本と西欧では玄関のドアの開く方向が逆であるというのは、 面白い着眼点だと思った。
たった三日間留守をしただけなのに、何から片付けたらよいか わからないほどの用事に追われる。 まあ、自業自得の部分もあるのだが。
早朝に激しい雷雨。 茶色に濁った高野川の水が、激しく流れている。 タクシー拾いに苦労する。
研究会、最終日。 私がこんなことを書くのは失礼だが、 今井さんは人を引きつける話し方ががうまい。 丑田さんのヒアルロン酸の話も、なかなか怪しげで面白かった。 それでも最後の方はやや盛り上がりに欠けたか。 いずれにせよ関係者の皆さん、お疲れ様でした。
もう若くはないので、特に寄り道もせずに、複数の人達と 一緒にタクシーと地下鉄で京都駅へ。 駅ビルでサンドイッチの昼食をとってから、 東京方面に帰る四人と一緒に新幹線に乗る。 私は自宅へ直行したが、私以外の人は全員職場へ向かった。 みんなよく働くなぁ。 私も頑張らなくては。
研究会二日目は、土井先生の講演から始まる。 土井プロジェクトの成果報告。 午前中は古澤さんと奥村さんの講演が印象的であった。
午後は最初にポスター・セッション。 来週の生物物理・夏の学校の世話をしてくれている、京大の坂上君 と初めてポスターで会う。 時間は結構あったが、あまりたくさん話を聞くことはできなかった。 これだけ多数の発表があったのだから、ポスター・プレビューを してもよかったのでは。
引き続くオーラル・セッションで座長を務める。 シミュレーションは怖い。 その後、懇親会へ突入。 ご無沙汰していた何人かの方と、久しぶりにお話しができた。 また、初めて会う若い学生さん達に声を掛けてもらったのは とても嬉しかった。
二次会は今出川通りの「ちくわ」で打ち上げ。 懐かしい。 最後に店を出るとき、おばさんが私の顔を覚えていると言って くれた。 私も京都に痕跡を残していたのね。
誕生日。
朝から京都へ向けて出発。 高円寺まで歩いただけで汗だくになる。 東京駅で新幹線を待つ間に 林望の「リンボウ先生 イギリスへ帰る」(文春文庫)を購入。 新幹線でラフトの論文を読もうとするとが、眠くて頭に入らない。
京都駅で降りたところで、たまたま生産研の人々と出会ったので、 一緒に地下鉄とタクシーを乗り継いで基研に到着。 久しぶりに川崎先生の講演を拝聴。
夜は川崎先生を含む偉い先生方と一緒にフランス料理。 明らかにこういう状況では緊張するので、食べたものの味はよく 覚えていない。 その後、知人と二人でお茶を飲んでから、修学院のホテルに チェックインしたのは23時頃。
関西地方の夜の番組は面白い。
しかし、こう暑いと外出する気分にならない。 昼寝で体力の蓄積。 明日から水曜日まで京都。 ちょうど次の台風と重なりそうだ。
そろそろイギリス行きの準備も始めないといけないと思い、 日本からのお土産を探しに家族で新宿の小田急デパートへ行く。 結局、夫婦箸を買うことにした。 その後、小田急ハルクにオープンしたばかりのビックカメラ に寄って、イギリス用のコンセントブラグを入手する。 ゆだるような暑さの中を朦朧としながら帰宅する。
午前中に論文の修正を一段落させ、共著者に送る。 午後、知人が都立大を来訪して下さり、夜まで議論。 帰りにロイヤルホストでカレーを一緒に食べる。
いよいよ来週開催される、京大基研での研究会「ソフトマターの物理学」は、 インターネットで生中継されるというからびっくりだ。
生物物理・夏の学校の最終準備。 午後、ウィッテンの解説文の輪読。 「ソフトマター入門」の初校の校正。
夜は研究室の夏休み前の打ち上げ飲み会。 一次会は南大沢の「おっけい」、二次会は同じ建物に 最近できたばかりの「笑笑」。 院生の一人が私に向かって、「なんだかんだ言っても、 先生は研究者以外の職業を低くみている」などと 詰め寄るので不愉快であった。
朝の通勤電車で、ワンが書いたラメラの揺らぎの 論文に目を通す。
いよいよ、一般化学Aの講義も今日で最終回。 果たして「化学」とは何の関係があったかしら? それにしても、試験問題、全部教えてしもうたがな。
午後、会議。 共同翻訳の「ソフトマター入門」の初校が送られてくる。 夜まで雑務もろもろ。 台風襲来。 大槻ケンヂの「オーケンののほほん日記 ソリッド」(新潮文庫) を少し。
さてさて、化学熱力学IIの講義も今日で最終回。 最後に悪あがきをしてもしようがないので、今日はオール雑談。 まあ、今年の講義内容は去年よりはましだったろう。 学生さんは試験を頑張って下さい。
午後はレポートの整理をしてから、レフリーへの返事を書い ているうちに、あっという間に知人との待ち合わせ時間が 近づいたので、慌てて新宿へ移動。
知人とは無事に遭遇して、西新宿のえらく冷房の効いた店で 寒さに震えながら夕食。 その後、西口のDUGへ移動。 世の中、動いているね。
午前中、研究室ゼミ。 糖系界面活性剤の論文紹介と、ナノチューブの変形シミュレーション。 午後は論文の修正。
新しい物理学会誌が送られてきたのでぱらぱらと眺めていたら、 小田玲子さんの記事が目にとまった。 X線天文学の大家、故小田稔先生の御令嬢。 こんな形で世界的に活躍されているとは全く知らず、驚きと共に 非常に羨ましく感じた。 しかも、どうやら彼女もソフトマターの研究をしているらしい。 とにかく面白い記事なので、皆さんも是非読んでみて下さい。
実は私が学部4年生だった頃に筋肉の実験をしたことがあるのだが、 その時のテーマは小田さんの実験を引き継ぐものであった。 そのため当時学部3年生だった彼女のレポートは熟読した。 直接にお話しをしたことはないので、恐らく彼女は私のことを知らない はずだ。
別の論文のレフリーコメントがFAXで送られてくる。 こういうのは重なるものだ。 こちらは修正を条件にアクセプトということで、とりあえずほっとする。
午前中、論文修正。
娘は七夕を楽しみにしている。 今年の願い事は「どれみちゃんになること」だそうだ。 昨年の願い事は「ドラえもんになること」であった。 まともに成長しているのか不安になる。 因みに私の今の願い事は「今修正している論文がアクセプトされること」 である。
なぜか買ってしまう、 大槻ケンヂの「オーケンののほほん日記 ソリッド」(新潮文庫)。 この人、高円寺に住んでいるのだろうか?
夜に放映していた、羽生善治がチェスの世界大会に挑戦する番組が 面白かった。
ひねもす論文修正。
超偉大なベーシスト、レイ・ブラウンが今月3日に亡くなった。 (新聞の扱いは小さ過ぎはしないか。) とうとう黄金のトリオの一角が崩れてしまったことになる。 よく考えてみれば、私の人生で最初に聞いた邪頭は、 中学生の頃に友人から借りたオスカー・ピーターソン・ トリオの"We Get Requests" (Verve)だったのだ。 そもそもピーターソンに邪頭を教えたのはレイ・ブラウンである。
以前にブルーノートでピーターソンと共演するレイ・ブラウン を見た時には、まだまだプレイもしっかりしており、まさかレイ・ブラウン の方が先に逝ってしまうとは思わなかった。 非常に残念である。 それでもその時に本人のサインをもらっておいたのは、私にとって せめてもの慰めだ。
論文の修正。 レフリーが三人もいるので、返事だけで論文(レター)より 長くなってしまうかも。まさか。 午後はウィッテンの解説文の輪読。 院生の準備が不十分なので御目玉。
電車で息抜きに大槻ケンヂの「わたくしだから改」 (集英社文庫)をぱらぱら。 月末に向けて何かと気持ちが焦る。 気分を一新するために散髪に行く。
午前中、所用。 暑い。 昼から会議二つ。 少し落ち着いたところで、先週にレフリーコメントが送られて きた論文の修正を始める。 その中の一人は非常に良いレフリーだと思いつつ、 対応を考えると頭が痛い。
研究室の学生が筒井先生の「欠陥大百科」(河出書房新社) とナラ・レオンのCDを貸してくれる。 「新・生物物理の最前線」(講談社)と 「笑犬楼の知恵」(金の星社)を読み終える。 前者はあまり頭に入らなかった。
午前中、量子力学の講義。 午後、生物物理・夏の学校の準備。
「新・生物物理の最前線」(講談社)をさらさらと読む。
午前中、統計力学の講義。 孤立高分子鎖のスケーリング、準希薄溶液など。 午後、会議。 レポート問題の作成。 アンデルマンの予定の調整。 忙しい。
今月中旬に京大基研で行われる研究会「ソフトマターの物理学」 のプログラムができあがった。 多数の参加者が集まりそうで、今から楽しみである。
筒井先生の「笑犬楼の知恵」を少し。
午前中、研究室ゼミ。 午後は院生二人と別々に議論。
体調は悪くないが、先週の集中講義の疲労がまだ少し残っている。 そんな折、先月死にそうな思いをした消化器健診の結果通知書が届く。 「今回の検査では、異常はありません」
ここ数年、胃腸の不調でナーバスになりがちであり、何度か検査もして 異常はなかったのだが、改めてこういう結果が出て安堵した。 要するに精神的なものなのだろう。
筒井先生の「笑犬楼の知恵」(金の星社)を購入。 朝日新聞に連載されたトークエッセーをまとめたもの。 あったいう間に半分ほど読んでしまった。 その他に「新・生物物理の最前線」(講談社)を少し読む。
1998年12月〜2000年3月: 不安なイスラエル日記