お茶大の今井さんが、実験の準備のついでに 私の部屋を訪れてくれる。 理論として考えるべき新しい問題を教えてもらい、 大いに刺激を受ける。
お茶大の中谷さんに実験のパラメータを教えてもらい、 現実的に意味のある結果が得られることを確認する。 ただし、問題設定にはある限界があることも判明。 その点を解消しようと、あれこれ考える。
時差の影響で早く寝たため、深夜の2時に目が覚める。 NHK教育で荻野目慶子の独白番組を見る。
開学記念日の振替休業日で、化学熱力学IIの講義はなし。
昨日の計算を具体的なパラメータで数値的に詰めてみる。
午後、教室協議会。
午前中、研究室ゼミ。
サンタフェで議論したサフランのアイディアのフォーミュレーション をまとめ、数値計算の手前まで計算を進める。
学生と夕食。
午後3時に無事に成田着。 日本は湿っていて心が潤う。 6時に帰宅。 出張中に退院した娘を見て安心する。
早朝にサンタフェを出発。 アルバカーキまでタクシーに乗り、まずダラスまで1時間半のフライト。 約1時間の乗り継ぎで順調にダラスを出発。
サンタフェにおいて " Principles of Soft Matter"に出席。 質と量で刺激を受けた一週間。 会議の内容は後日、改めて書くこともあるでしょう。
午前中、博士中間報告会。
午後からサンタフェに向けて出発。
ヴァイクルの論文に手を入れたものを、アンデルマンにファックス で送る。
キュリー研究所のフランク・ユーリヒャーからメイルがきて、 今夏、東京に来ることになった。 楽しみだ。
「たけしの誰でもピカソ」に綾戸智絵、 「ニュースステーション」に神保彰がそれぞれ出演。 綾戸智絵はジャズシンガーというよりソウルシンガーだと思う。 神保彰はカシオペアの頃の方が良かった。
サンタフェの準備。
午後、東京医大。 ゆっくりと回復しつつあるようだ。 出張前の最後の面会。
お茶大で今井さんと中谷さんと議論。
午後、東京医大。 熱も下がり、落ち着いてきた。
午前中、化学熱力学の講義。 気体分子運動論。
夕方、東京医大。 RSウィルス感染による肺炎であることが判明。
点滴を続けても娘の咳は収まらないので、そのまま入院することになる。 午前3時に親だけ一旦帰宅。
午前中に正式な診察を受ける。 気管支炎と肺炎を併発。
夕方、再び東京医大。 その足で麹町に行き、名工大の岡林先生に感謝する会に出席。
先週末から風邪をひいていた娘の咳がひどくなり、 夜に急患で東京医大へ連れていく。
翻訳の原稿に目を通す。 田崎本、7章で再読終了。 来週の講義の準備。 集中講義の講義ノート作製。 田崎さんの本を読んでいるだけに、Ginzburg-Landau「擬似」 自由エネルギーの導出をどう扱うかで悩む。
今年度は集中講義が二回ほど予定されていることもあり、 少し先のことではあるが、講義ノートを準備し始める。 まだ全体の形にほど遠いが、地道にやるしかない。
夕方、1年生の物理化学の補習。 大学教育の位置付けに関しては、まさに我々の意識改革 が求められている。
田崎本、6章再読。
サンタフェの国際会議のホームページでポスタープログラムを チェックすると、なんと私の名前がない。 急いでメイルを送る。 今回はホテルの予約の件といい、なかなかスムーズにいかない。 しかし、飛行機のチケットは無事に送られてくる。
ヴァイクルが書いた論文に一通り目を通す。
本屋の立ち読みで、岸田秀「性的唯幻論序説」(文春新書)と いう本を見つけて、つい買ってしまう。
東京薬科大で仕事の打ち合わせ。 都立大とは目と鼻の先なのだが、適当な交通手段がないので、 JR豊田駅まで車で迎えに来てもらった。
帰りにファミレスで長時間ダべる。 日本のソフトマターの現状を憂える。
田崎本、5章再読。
化学熱力学の講義。 最初に、配布してあった問題を前でやらせようとしても誰も出ない。 しばらくたって「このまま授業を終える」と言ったら、ようやく一人の 学生が手を挙げた。 学生の意識を変えるのは並大抵ではない。
ポツダムのマックス・プランクにいたヴァイクルから共同研究の論文 が送られてくる。 来週までに目を通さないといけない。
午前中、研究室ゼミ。
午後、国際会議の準備。 念のためにサンタフェでのホテルの予約を確認したら一日足りないので、 大慌てで変更の要求のメイルを送る。
四年生に卒研の課題を与える。 誰か私にも課題を与えてくれる人がいると楽なのだが。
田崎本、4章再読。 筒井漫画涜本(実業之日本社)はすごい。 シュールの極み。
結局このゴールデンウィークは田崎本で終始することになった。 再び最初から3章までじっくりと読む。
内容については後日書きたいが、それ以外の点で 生意気なことを言わせてもらえば、田崎さんは文章が非常に うまいと思う。 脚注が本文以上に楽しめる(失礼)のもこの本の特徴か。
ゴールデンウィーク中の最初で最後のレジャーということで、 立川の昭和記念公園までドライブする。 予想通りの混雑で駐車に手間取ったが、現地で待ち合わせの 友人の家族と無事に落ち合う。 入場料を払って入園すると、公園全体の広さと人の多さに 圧倒される。
芝生の上で弁当を食べ、園内電車で公園を一周して終わり。 愚娘は終始大ハッスルで、芝生の上を絶えず兎のように跳ね 回っていたため、帰途の車内ではぐっすり寝ていた。 我々も久しぶりのアウトドアを満喫する。
ようやく天気も回復し、家族で新宿まで買い物に出かける。 まずいことに、家族サービスのつもりが結局は私自身の CD・本漁りの時間になってしまった。
本日の収穫物:
今日も雨だ。 田崎本、9,10章を読み、一通り終了。 頭が飽和状態になったので、もう一度最初から丁寧に読みなおす ことにする。
夜にレンタルビデオで借りてきた「クイズショー」を観る。 最後まで見終わってから、この映画を以前に一度観ている ことに気付く。 記憶というのはほぼ完全に失われるということを身をもって 体験した。
田崎本、7、8章。 本の感想は読後に。
今月のサンタフェの国際会議に持参する何かしらの 入力電子機器が欲しく、帰宅時に新宿のビックカメラで ノートパソコンの物色をする。 大きさや重量かまたは機能を重視するかで悩む。
さらに、タワーレコーズで山本剛の"Summertime" (Three Blind Mice)を購入。
午前中、化学熱力学の講義。 昨日から田崎さんの「熱力学」を読み始めていたため否応なく 熱力学に対する思いが膨れ上がっており、妙に熱く語り過ぎて その部分で多少滑ったかもしれない。
私は田崎さんの10分の1も熱力学を理解していないと思うが、 それでも人類の叡智の結晶とでも言うべきその理論体系の美しさ は十分に感じるわけで、学生にもその気分を少しでも味わって 欲しいのだ。 それでも講義で説明するとなると、音楽の良さを人に口で説明する ようなもどかしさが付きまとう。 結局は「自分で感じろ」となってしまうのか。
田崎本を6章まで読む。
1998年12月〜2000年3月: 不安なイスラエル日記