午前中一杯、苦しい仕事が続く。 引き続き教室協議会。 夕方、来週の修論発表会のための会場設営。 あー、年度末。
終日、苦しい仕事。 花粉症も始まって憂鬱。 肩はこりこり、目はちかちか、鼻はずるずる、頭はがんがん。
大学入試二日目。 昨晩飲んだワインがまだ体に残っているようで、午前中は なかなかエンジンがかからなかった。 論文のレフリーコメントに書いてあった「ドナン平衡」について 研究室内で半日ほど議論する。
3月21日にヨアフ・ツォリのセミナーをアレンジするが、よく考えたらこの日は 休日なのね。 でもスケジュール的にどうしても動かせないので、変更はしません。 皆さん、来てください。 ただし、ツォリの予定は戦争次第です。
大学入試初日。 午後から生産研でシュタルク氏のセミナー。 話を聞いている途中で、何度もケント・デリカットの顔が頭に 浮かんできて困った。
セミナー後のシュタルク氏を囲んでの飲み会では、仮に実現すれば 死んでもよいほど嬉しいことは何かという話題になる。 隣に座っていた某教授は「阪神の優勝」とのことであった。 私の場合は一体何だろう。
一日中たるい。 たるいついでに、夜ジャイケル・マクソン(私はこう呼んでいる)の 番組を見ていたら、ますます気分が悪くなってきたので途中でやめた。
最近の活動報告。
テレビを見ていて目に留まった二名。
まずテレビ朝日のサンデー・プロジェクトにコメンテーターと して出演していた日大の 松永泰行氏。 実はこの方、大学時代の邪頭研の一つ上の先輩である。 当時はピアノをされていた。
もう一人はN響アワーにゲスト出演していた絵本作家の 五味太郎氏。 普段はどんな音楽を聴いているかと問われて、「いい加減な邪頭」 と答えていた。 なかなか出てこないフレーズである。 話し方が少し日野皓正に似ていて怪しい。
昨日外出した際に入手したステップス・アヘッドの "In Europe"(idem)という輸入DVDを視聴。 バンド自体に興味はないが、もっぱらピーター・アースキンを 見るために買った。
「フュージョン」という言葉がまだ幅を利かせていた 80年初頭の演奏記録。 マイケル・ブレッカーやアースキンの髪の毛がまだふさふさして あたりで時代を感じさせる。
しかし、このDVDはひどい。 音と映像が微妙に(約一拍)ずれているのが、見ていて耐えられないのだ。
午前中は卒研、修論発表のための練習会パート2。 悪役商会パート2。 午後外出。ばたばた。 疲れたので500円のリゲインを飲む。
夜は院生が研究室で鍋料理を作って食べていたので、 私は自宅で夕食をとってから再び研究室に戻り、 よせばいいのに11時過ぎまでうだうだと話す。 リゲインが効き過ぎたか。
午前中は卒研発表のための研究室内練習会。 悪役商会。 午後に教授会へ三時間を選挙と疲労に頭痛の種。
ブロックコポリマーの相図でクローズド・ループを発見した という去年のNatureに載った論文を、院生の一人が私に見せてくれた。 私の興味を引くような論文を自分で探してこられるように なったのは、学生が学問的に成長した証しであろう、と考える のはやや傲慢かしら。 ただし、忙しくて読む時間がない。
2月3日に投稿して、14日にレフリーに送られた論文のコメント が今日届いた。 フルペーパーなのに、これほどの短期間でレスポンスがあったのは 初めてである。
果たしてレフリーはちゃんと読んだのかしらと一瞬不安になったが、 コメントを見るとしっかり的を得ていて、正しく理解している のでさらに驚いた。 我々が知らなかったことまで教えてくれて、まったく有り難いレフリー である。
夕方からお客さんの来訪があった。 これまで積み重ねてきた議論に、重大な見落としがあった可能性 がでてきた。
朝日新聞の朝刊に先日のメルドーのコンサート評が載っている。 「越境するジャズの魅力大胆に」と題して、基本的に誉めて いるのはよいのだが、「DJ文化が背景」という副題には思わず 首をかしげる。 「DJ文化」とは一体何でしょう?
研究会の二日目。 予定よりも早く終わったので、お客さん二名が都立大を訪問してくれる。
週末は大学のネットワークが完全に停止していたので、非常 に不便だった。 おかげで本が読めたけれども。
朝から人に会うたびに「暗号解読」がいかに面白かったかを 吹聴する。 恥ずかしながら、中高校の文化祭で「パズルランド」と称して、 古今東西のパズルを集めて展示していた私なので、元々この手 の話は好きなのである。
夜から近所の大学セミナーハウスでインフォーマルな研究会に出席。 物性研究の編集長にもお会いしたが、先週、原稿を提出しておいたので、 まともに顔を見ることができて嬉しい。 ラーメンを食べて11時過ぎに帰宅。
サイモン・シンの「暗号解読」(新潮社)を一気に読み終えて、 気分がすっきりした。
ところで、量子暗号に対抗して、熱力学の不可逆過程を使った暗号-- 「熱暗号」--はないのだろうか、と漠然と考えてみた。 アリスがボブに通信することを、ある種の不可逆過程を伴う熱力学操作 と考えて、アリスとボブのそれぞれの状態量が暗号を解く鍵になる。 イブが傍受しても状態量が違うから解読できない、、、、 などと妄想は続く。 これって、単に画像修復の問題?
恐らく、私は邪頭の歴史における一つの革命の場に居合わせた のだろう。 これからはブラッド・メルドーの時代であることを確信した。 ハンコック、コリア、ジャレットの役割は終わったと思う。
私にとって何よりも嬉しかったのは、音楽という芸術が現在も まだ進化しつつあることを、メルドーが目の前で実証してくれた ことである。 近いうちにメルドーはピアノ界のカリスマ的存在になるだろう。
アンコールは3曲も続いた。 隣りの女性(他人)は、その間ずっとハンカチで涙を拭っていた。 もちろん、私の目頭も熱くなっていた。
実はこの日記を始めてから丸二年が経ち、今日から三年目に入った。 ここまで続けることができたのは、ひとえに私の文章を読んでくれる 人がいたからに他ならない。 この区切りの機会に、読者諸兄には深くお礼を申し上げる。
私はインターネット上の非匿名の日記というものを、新しい コミニュケーションの一手段と考えている。 直接的なメイルよりも控えめな所が好きである。 この未知の可能性を、これからもしばらく暖めていきたい。
なお、これからは日記にアクセス解析の機能を付けることにした。 ご了解いただきたい。
昼食時に宇宙エレベーターの話題で盛り上がる。 院生の一人が教えてくれたのだが、それ以外の人は誰も信じようと しなかった。 私は「バベルの塔」だと言って冷やかしたのだが、その後、ネットで 記事を読むと「ジャックと豆の木」と書いてある。 どちらの話にせよ、ろくなことはなさそうだ。
夜は久しぶりに研究室のメンバーで飲みに行った。 比較的、研究や学問に関する話題が多くて良かったが、途中で 便所に行ったら、バカがその場でゲロを吐き散らかしつつあり、 一気に不愉快になった。
ようやく物性研究の原稿を編集部と編集長に送ったところ、 一時間もしないうちに編集長からコメントが返ってきたので驚いた。 恐るべし、編集長の処理能力。
週間朝日の今週号を立ち読みしていたら、「「住みたい街」 年収別世代別人気ランキング」という特集があり、自分の 住んでいる八王子市南大沢が3位にランキングされていたので驚いた。 その割には、ちゃんとした本屋もCD屋もないのが不満である。 私にとっては職場に近いという理由だけしかないのだ。
下痢は止まったし、睡眠もしっかりとれたので、体調は回復 しつつあるが、逆に気分がだれてしまった。 サイモン・シンの「暗号解読」(新潮社)は、チューリングが エニグマを解読するくだりになって一気に面白くなってきた。
寝る前に「めまい」の残りを鑑賞する。 私は映画を分割して見ることが気にならないので、家人には 大変評判が悪い。 結末を忘れていたので、しっかりと楽しめた。 「めまい」は男性の変態的な深層心理を鋭くえぐり取って描いて いるところが凄い。 観客がめまいを覚えるようなすばらしい作品。
昨晩遅くに原因不明の下痢が始まり、まったく糞張りがきかない (失礼)。 愚妻と話しながらあれこれ原因を探ったが、どう考えても変なものは 食べていないので、精神的なものだろうということに落ち着いた。 そう言えば、最近はいろいろとストレスも多いしね。
「かき氷騒動 −甘くない砂糖水の話−」脱稿。
午前中はインターネットで色々と調査。
論文のバージョン12をハイム・ ディアマントに読んでもらったら、彼は我々の改良モデルに疑問が あるそうだ。 色々な人が違うことを言うので、わけがわからなくなってきた。
「めまい」を半分だけ観賞する。
昨夏にイギリスに行った時の報告書がまだ提出されていない、 という連絡がイギリスの王立協会から当時のホストへあった そうである。 本当は自分の仕事ではないのでは、とやや疑問に思いながらも、 すでに学振に提出した書類を頑張って英語に直す。
夕方、橋本へ買物に出たついでに、レコファンでヒッチコックの 「めまい」をDVDで買う。 2500円(の10%引)だとCD感覚で買ってしまうのが怖い。 こうしてずるずるとヒッチコックの映画を全部揃えたくなる のは目に見えている。
朝から修論と卒研の発表会のプログラムを作る。 不本意にもエクセルを使うはめになるが、わからないこと だらけで嫌になる。 肩が凝る。 夕方までにはなんとか完成させて、ほっと一息つく。
朝、普通通りに出勤して仕事を始めた頃には、まさか こんなことになるとは思わなかった。 私が使っているLinuxの挙動が少しおかしかったので、 リブートしようとしたら二度と立ち上がらなくなってしまった。
以前からハードディスクの状態が怪しかったのを、騙しながら 使っていたのが限界にきたようだ。 修理に出すのも面倒だったので、南大沢のLAOXでDOS/V用の 内臓ハードディスクを購入して、古いのと交換した。
Vine Linux 2.6をインストールして、問題が解決されたことを確認。 こうして、予定していた仕事はほとんどできなかったが、 良い気分転換になったかもしれない。
今日が修論と卒研の要旨の提出締切り。 明日からプラグラム作りだ。
理由あってアメリカへ送金するために銀行を訪れたが、 50ドルの小切手を作るための手数料が5500円というのは 納得し難いものがある。
バージョン12を完成させたので、一旦、共著者に送って、 別の原稿に頭を切り換える。 束の間の解放感。
サイモン・シンの「暗号解読」をちびちびと読む。
今日は博士課程の入学試験があり、午後から面接を行った。 私が受験したわけでもないのに、疲れ切って部屋に戻ると、 最近の中ではかなりいいニュースがあって、一時間近く興奮 していた。 おかげで疲れも吹き飛んだ。
内容はまだ公開できないが、しばらくすると明らかになる でしょう。
ブラッド・メルドーのソロピアノコンサートに行くというのに、 唯一のソロ作品"Elegiac Cycle" (Warner Bros.)をまだ 聴いていないのもまずかろう。 ということで、土曜日にインターネットで注文しておいたら、 今日、早速届いた。
とりあえず聴いてみるが、あまり面白くない。 とは言っても、メルドーの作品は、どれも最初に聴いた時は ピンとこないのが常である。 何度か繰り返して聴いているうちにハマるはずなので、 これからが楽しみである。
最近、この日記もメルドーのネタが多すぎるかしら。 コンサートに一緒に行こうという人も現れないので、 興味のある人は少ないと思うが、邪頭的日記なので15日 までは辛抱して下さい。
荷電脂質の論文をようやく投稿する。
昨日のドラムのあまりのひどさに、一念発起して基礎 練習をもう一度やり直すことにした。 しかし、回りに練習道具が一切ないので、八王子の島村楽器で 練習台を一つ調達してきた。
ついでに、啓文堂で「ジャズ批評 No.111 特集ジャズドラムス」 (ジャズ批評社)とマシャル著「ブルバキ 数学者達の秘密結社」 (シュプリンガー・フェアラーク東京)も衝動買い。
家に帰って、早速パチパチやっていると、小津昌彦氏に習って いた頃の学生時代を思い出して、なんとも懐かしい気分になった。 時は過ぎ去り、私は家庭を築いたが、小津氏はもうこの世にいない。
バージョン12と格闘中。
夕方に堀之内のスタジオで1時間ほどドラムの練習。 練習というよりは、ほとんど何もできないことを確認 しただけである。 手が動かないのは予想通りだが、特に右手と左手のバランス の悪さが話にならない。
帰りにBOOK OFFで、ジョー・ロバーノの "Tenor Time" (somethin'else)を入手。 大西順子は今頃どこで何をしているのだろう?
2002年8月:
リーズ滞在篇
1998年12月〜2000年3月:
不安なイスラエル日記