油化学辞典の校正。
自分が考えているモデルと近い内容のプレプリントを昨日入手した。 朝から詳細に検討する。 その結果、重要なツボを外していることが判明し、とりあえず胸をなで おろした。 だからと言って、うかうかはしていられないのが現実。
夕方に多摩センターで買い物。 出産後に着る服がなくなってしまった愚妻のために、ローラアシュレイで 何点か調達。 不可逆家庭。 元へ。 不可逆過程。
夕方、学部の講義。 今日は学生のやる気が感じられなくて、こちらの調子もでなかった。
最近は
山下洋輔の「ピアニストを笑うな」(晶文社)には、西日本新聞に掲載された エッセイがまとめてあるが、福岡に住んだことのある私としてはこれが 面白くて仕方がない。 実際、山下洋輔は幼少時に田川に住んでいたことがあるらしく、同じ筑豊仲間 としてさらに親近感を覚えた。 相変わらずの文章のうまさに舌を巻く。
ジョシュア・レッドマンの"Elastic" (Warner Bros.)や"yaya3" (Loma Records) はオルガントリオというゲテモノなので、これまで手を出すのをためらっていたが、 実際に聞いてみると、ドラムのブライアン・ブレイドがツボを押さえまくって いてなかなか心地よい。 4ビート以外のリズムもこれだけセンス良く叩けるドラマーはそうはいない。 最近、私の中でブレイドの評価はうなぎパイである。
とりあえず現時点で最後のレフリーコメントを一通り書く。 午後は、核融合研の中村浩章氏のセミナー。 両親媒性分子のDPD。 任期制や年棒制が話題となった教授懇談会では、自嘲的な笑いとため息ばかり。 夜は中村氏を囲んで飲み会。
来週のお茶大での学部講義の準備。 レオロジーについて話してみようと思う。
あと一つ残っている論文の査読を開始。 夕方、娘のピアノレッスンが終わってから家族で近場買い物。 にぎり寿司が食べたくなったので、ヨーカドーで買ってきておいしく いただいたが、深夜にゲリマンダー。 (高校の政治経済の授業でこの用語が出てきた時に、本当にお腹を壊したやつがいて、 彼はその後「ゲーリー」と呼ばれ続けた。) 慣れないものを口にしてはいけない。
山下洋輔の「ピアニストを笑うな」(晶文社)を少し。
友人家族が我が家を訪問してくれる。 夜は橋本のイタリア料理店にて二家族で食事。 子供達の暴走を食い止めるのに必死。
ブランフォード・マルサリスの新作"Romare Bearden Revealed" (Marsalis Music) の評価は難しい。 全二作のような緊張感あふれる濃密な演奏を期待して買ったが、古臭い曲が多くて、 結構がっかりである。 ウィントンが絡むとテーマ性が前面に出てロクなことはない。
大槻ケンヂの「オーケンの散歩マン旅マン」(新潮文庫)を少し。
初台にある近江楽堂で、親戚が主催する「Live 四季」という公演があったので 見に行った。 朗読、唄、一人芝居、サウンド・モジュレーションなど私には馴染みのない 内容が多かった。 最近売り出し中のYae (加藤登紀子の娘)の歌を至近距離で聴くことができたのが収穫。 ただし、隣のおばはんが思いくそ眠りこけて、私の肩に何度となく寄りかか かってきたのには閉口した。 いろいろな意味で異文化交流の日であった。
帰りに本屋で、 大槻ケンヂ「オーケンの散歩マン旅マン」(新潮文庫)、 山下洋輔「ピアニストを笑うな」(晶文社)、 筒井康隆「小説のゆくえ」(中央公論新社)、 筒井康隆「ヘル」(文藝春秋)を購入。 これでストレス解消。
不在中に雑用がたまりんぼう。 論文のレフリーをさらに一つ片付ける。 リジェクト。 あともう一つ。
私の出張中に、新大学の任期制や年棒制が決まっていて驚く。 任期5年の准教授ですか。 極めて居心地の悪そうな大学になりそうだ。
ある時から書き忘れたが、筒井先生の自選恐怖小説集「鍵」(角川ホラー文庫)は いつの間にか読み終えていた。 「ふたりの印度人」、「母子像」、「二度死んだ少年の記録」などが印象的。
集中講義三日目。 全体としては予定の半分程度しか進まなかった。 午後は和やかなセミナーでなんとかゴールに到達。 夕方、桐生を発って21時頃に無事に帰宅。
集中講義二日目。 夜の桐生はえびす講で大賑わい。 これほどの数の屋台が集まっているのはかつて見たことがない。
朝日新聞の「ひと」の欄に我が師匠が載っている。
群馬大学工学研究科にて集中講義のため桐生市へGO。 京王線、埼京線、東北新幹線、両毛線を乗り継いで昼過ぎに到着。 電車を降りて寒く感じたので、駅前の長崎屋で厚手のトレーナーを 一着購入。
今日の講義は午後の二時間のみ。 学生のキャラクターが掴めず、あまり調子が出なかった。 ホテルに戻って、空気が異常に乾燥していることに気付く。 後でいわゆる「空っ風」の影響であることを知った。
朝一番で校正を送り返す。 午前中は研究室ゼミ。 その後ばたばた、あたふた、がたがた。
娘とデイト@橋本in三月うさぎ。 夜、十字軍時代のエルサレムの歴史を扱ったNHKの番組を見た。 この土地をめぐる争いは永遠に続くような気がする。
ようやく、来週、群馬大学である集中講義の準備をしようと思っていた ところに、論文の校正が送られてくる。 レターだったので全く予測していなかった上に、締め切りが月曜日と なっているので慌てる。 午後はカリキュラムの仕事。
時間割の作成の続き。 別の論文のレフリーをしようとするが、それだけでは解読不能であることが判明。 夕方に学部の講義。
大学院講義。 レフリーの論文がたまってしまい、大変ストレスになっているので、 気合を入れてまず一つ片付ける。
来年度の時間割を作成中。 パズルのような作業である。
orange pekoeの"Modern Lights" (BMG)は立派な邪頭アルバムである。 メロディーはポップスだが、アレンジがしっかりとした邪頭なのだ。 一体このユニットはどの程度売れているのだろうか。
朝一番で教務委員会。 修理に出していたOKIのプリンターが戻ってくる。
それとは別に最近購入したEPSONのLP-9100PS3では、PSのファイルを lprで流すと、印字範囲が上にずれてしまうという問題があって困っている。 [11月14日の時点で、この問題は解決済み。] しかも、Linuxからプリントアウトすると、ファイルの大きさにかかわらず 最後の一ページのみがかなり遅れて出てくる。 どなたか対処法を教えていただけないだろうか。 [11月17日の時点で、この問題も解決済み。]
自分の論文の対応やら、人の論文のレフリーやら。 他のことで気が立っていたせいか、後者は何のためらいもなく リジェクトした。
orange pekoeの"Modern Lights" (BMG)もただいまチェック中。
午前中の研究室ゼミ。 その後、直ちに生産研に移動して、Loewn氏のセミナー。 内容は独創性という点ではやや物足りなかった。 セミナーに出席した人達で新宿の高島屋へ行き、Loewn氏の希望に より寿司を食べた。 私も久しぶりに回転寿司ではないまともな寿司を堪能した。 Loewn氏は7時半過ぎの成田エキスプレスに乗ることになっていたので、 彼を見送ってから、日本人だけでお茶を飲みながらだらだら。 日本人にとっては日本語が話せることが一番のストレス解消になる。
昨日、文句を垂れたakikoとは対照的に、最近、完璧に私の耳を捉えた のは"orange pekoe"という、 四十前の男が口にするだけでも恥ずかしい Jポップのユニットである。 私はその存在さえ知らなかったのだが、たまたま多摩テレビで耳にした BGMが非常に印象に残り、歌詞を手掛かりにインターネットで調べたら 上記グループの"Love Life"という曲であることが判明した。 さっそく"Love Life"を含む"Organic Plastic Music" (BMG)を入手しみた。
まだよく聴いていないが、少なくとも"Love Life"について言えば、これだけ 自然で心地良いメロディーを作り、これだけセンスよくアレンジ できるのはとてもリッパである。 意地悪な見方をすれば、邪頭やラテンの「おいしいとこ取り」という感じも するし、ボーカルもあまり上手くないが、最近のJポップは大いに進化しているの だなと感心させられた。 少なくとも今のakikoよりは良い。
雨の中、選挙の投票に行った。
10月22日に発売されていたakikoの"Mood Swings" (Verve)は一応、 買って聴いてみたが、予想通りあまりよくない。 最近はほとんど期待していないのだが、このままでは次のCDを買うことも ためらってしまう。 邪頭をストレートにやればよいのに、「私はジャンルにとらわれないで こんなこともできるのよ」と言わんばかりに、余計な要素を中途半端に 取り入れているのがいただけない。 すでに4作目だが、デビュー作の"Girl Talk" (Verve)はどうしても乗り 越えられない。
娘が風邪をぶり返して、朝から咳が止まらなかったので、夜、日本医大の 救急で診てもらう。 幸い、喘息や肺炎などの恐れはないとのことで、点滴をしてもらって 10時過ぎに帰宅した。 こういう騒動は、結果として家族の結束を深める。
二週間ぶりの学部講義。 久しぶりに研究室の学生と議論する。 筒井先生の「佇む人」(角川ホラー文庫)。
大学院の講義。
前に一度リジェクトされた論文は、その時のレフリーの一人があまりにも おバカさんだったので反論する気も起こらず、そのまま別の雑誌に再投稿した。 本日、新しいレフリーコメントが送られてきた。 今度はいつになく好意的なコメントで、論文の運命がこれほどまでに レフリーの個人的な主観に左右されていいものかと考え込んでしまう。 誰でも論文をたくさん投稿すれば、統計的に平均化されると考えるしかない。
読書の秋。 頭が活字を要求している。 筒井先生の「鍵」(角川ホラー文庫)。
昨晩は深夜まで話し込んで、朝一番のマイク・ケイツの話を聞き逃してしまう。 午後はポスターセッションがあり、自分の発表はそっちのけで、デビッド・ルの 話を聞かせてもらう。 スメクティック相の粘性。
国際会議を日本で開催すれば、外国人と日本人が対等に渡り合える良い 機会になるはずだが、今回の国際会議ではルさん以外の外国人と話をする 場面がほとんどなかった。 ルーとムスクマーの来日がキャンセルされていたのも残念であった。 会議は今週一杯続くが、疲れ果てて晩に帰宅。
朝から晩まで、たくさんの講演を聞いて疲れた。 印象はそれなりにあるが、まとめて書く余裕がない。 晩は日本人だけで打合せ兼飲み会。 皆、都立大のことを心配してくれている。
国際会議に出席するため、朝に家を出てそのまま仙台へ移動。 午後からの講演をすべて聞く。 夜のウェルカムパーティーは予約していないと参加できないと言われ、 申し込みをしていなかった自分が悪いと知りつつも、出鼻をくじかれて 結構気分を害する。 同じ目に合ったお呼びでない人達同士で気楽な飲み会。
我が師匠が新聞に載っている。 「老いてはますます壮なるべし」
大学祭が始まって学内はざわついているが、 部屋に立てこもって仕事をする。 少し目が回る。
2002年8月:
リーズ滞在篇
1998年12月〜2000年3月:
不安なイスラエル日記