山下洋輔の「風雲ジャズ帖の逆襲」(東京書籍)を読み進める。 この本では、地名や人物名、曲名などがすべて当て字になって いるのが面白い。 例えば、自分自身は「野暮舌呆輔」、ガーシュインは「一気酒飲」、 アート・ブレイキーは「芸術制動大人」など。 さて、「先駆者鍵盤王」は誰でしょう?
お茶大での集中講義一回目。 朝の京王線は時間がかかって疲れる。 これで毎日都心へ通勤している人は大変だと思う。
講義内容は主に相分離とファン・デル・ワールス相互作用。 全体のペース配分があまりよくなかったかもしれない。 それにしても、集中講義では話す側よりも聞く側の方が大変 だと思う。
夕食は茗荷谷でスパゲッティを食べたのに、さらに新宿の タワーレコーズで餌を漁って帰還。 軽い解放感もあって、タワーレコーズのBGMで流れていた Viva Vosというコーラスグループのサンバが非常に心地良く 感じられ、思わず買ってしまいそうになった。
午後から小角散乱の大家グラッター氏が都立大を訪問。 セミナー後、慌ただしく南大沢で会食。 ビールは一杯に控えておく。 明日に備えて早めに寝る。
ナノチューブの論文を投稿。 金曜日の集中講義のための準備。
午前中はまず講義。 昼過ぎにホルムベルグ氏来訪。 今朝仙台から移動してきたのだが、昨晩は地震で相当ひどい目に あったようだ。
少しこちらの研究の紹介をして、15時からセミナーをしていただく。 その後、ホルムベルグ氏を見送ってから夜の講義。 この調子で果たして今週を無事に過ごすことができるか。
怒涛の一週間の始まりである。 午前中は研究室ゼミ。 お茶大に移動して、ド・ジャンとブロシャール両先生の講演会 に出席。 その後、茗荷谷で会食。 両先生をタクシーで見送って、ジョナサンでほっとしながらお茶を がぶ飲み。 12時に帰宅。
スイスのピアニスト、ステューイ・フォン・ワッテンウィル (入力が難しい)の "Live at Bird's Eye" (Roving Spirit)というCDに思いきって 手を出してみる。 試聴もせずに、いわゆる「ジャケ買い」というやつである。
真面目な演奏には好感がもてるが、やや素直過ぎる気もする。 それでも、最近はヨーロッパの邪頭も素直に受け入れることにしている。 先日買ったヤン・ラングレンも結構よかったし。
そんなことを思っていたら、明日発売のAERAには 「 ユーロ・ジャズで行こう 知的なサウンドが人気」という記事が 載るそうだ。 「知的なサウンド」とは何?
未知の世界から帰還。
未知の世界に滞在中。
未知の世界へ突入。
理由あって、今日は精神的に勝負の日。
講義、会議、講義、就寝。
研究室ゼミ。
本日の最大の収穫は、 界面活性剤の臨界ミセル濃度が、相転移のリー・ヤンの定理と 関係していることを知ったことである。 学生の頃に一度勉強して、一体どこで使うのかさっぱり理解 できなかったこの定理と、こんなところで再び巡り合えたのは 喜ばしいことである。
先週末に我が家を訪問してくれた友人が、近いうちに家族同士で バーベキューをしましょうと提案してくれていたところ、 善は急げと早速今日することに。 実際には友人夫婦がほとんどの準備をしてくれて、我々はただ 都立大の裏の富士見台公園に行けばよいというお気楽さであった。
心配された天気も大きく崩れることはなく、久しぶりに肉を がつがつと食べた。 子供達も人の少ない公園で思う存分走り回っていたので、 楽しい時間を過ごすことができたようだ。 バーベキューを終えて、最近できたばかりの結婚式場の喫茶店で おいしいケーキもいただいた。
夜はNHK教育で、再びブーレーズ先生の指揮を見る。 マーラーの6番は長いので、1楽章が終わったところで でチャンネルを変えてしまった。 ごめんなさい。
塩漬けにしていた書きかけの論文を取り出してきて、きちんと 料理をし直す。 自分では味が良くなったと思うが、こればかりは他人にも見てもらわ ないとわからない。 論文の味は料理の味とよく似ている。 隠し味もあるし。
皆さんは"SEO"という言葉をご存知だろうか? "Search Engine Optimization"の略語だそうだ。 「検索にガンガンヒットするホームページの作り方」(翔泳社) という新刊書を生協で立ち読みしていて初めて知った。
Googleで「好村滋行」を検索すると、今だに私の前の職場 (九工大)の教員紹介のページが最初に出てくるのが不思議で あった。 上の本にはこのような疑問に対する答えが書かれていた。 その他にも検索エンジンのアルゴリズムなどが紹介されていて 面白かったので、つい購入してしまった。 SEO自体がビジネスになっていることは驚きであった。
教授会は社会勉強会。
朝起きた時から軽く頭痛がして、まともに声が出ない。 おまけに首まで痛い。 気圧の変化のせいだろうか?
基本的には論文を書いているのだが、合間に研究室や個人の ホームページに手を入れている。 そろそろ四年生が進路先の研究室を考える時期なので、研究室の ホームページはきちんとしておいた方がよいのだ。 ホームページの変更は機械的な作業であり、文章を考えるのに 疲れた時にちょうどよい気分転換になる。 一応、合間に論文を書いているようにはなっていないつもりだが。
院生と良い議論ができた。
講義、集中講義の準備、講義。 腰砕けて頭痛。
昼食時に私が「風水もパナウェーブ研究所も同じ穴のむじな」 と言ったら、姓名判断や手相を信じる学生と論争になった。 私が言いたかったのは、パナウェーブ的な人は潜在的にたくさんいる ということである。
午前中は研究室ゼミ。 午後は月末の集中講義のために、頭の整理をするはずだったが、 睡眠不足のせいか、どうも集中力に欠ける一日だった。
サフラン先生から、彼の教科書のペーパーバック版が送られてきた。 "Preface"で私の名前を挙げてくれたのは大変光栄である。
友人家族が我が家を訪問してくれる。 昼食は大人四人と子供三人で、八王子市上柚木の 「きっちん なかやま」という洋食レストランへ初めて行った。 場所は不便であるが、料理はかなりおいしかったので、是非おすすめ である。
寝る前に以前買った富樫雅彦、佐藤充彦の"Contrast" (EWE)というDVD を再度視聴する。 どうにもシュールな演奏で、聴く方も体力と精神力を要する。 しかし、富樫雅彦がもはや演奏不能となってしまった以上、 貴重な映像であることは間違いない。
ごそごそ。
NTTから連絡があり、アパートにはすでに光ファイバーのケーブル室が あるため、Bフレッツの契約をすることは可能だが、そのケーブルが10M なので(ここがよく理解できない)、XPで5M程度の速さになってしまうそうだ。 これではADSLとほとんど変らない。 かくして、Bフレッツ計画は一気にしぼんでしまった。
今日は久しぶりにCPMLへ二通も投稿したが、間違えてはいけないと 思うとかなり緊張する。 そのうちの一つはセミナーの案内だったが、投稿後に早速、講師の スケジュールの問い合わせの電話があった。
論文の校正終了。FAXで送って、ばいばい。
荷電脂質の論文の校正。
夕食時に娘が「ぶつりってなに」と尋ねてきたので、 「物が下に落ちる理由を考えるんだよ」と答えた。 少し調子にのった私は、「じゃあ重い物と軽い物はどちらが 先に落ちる?」と聞き返したら、「軽い方」と答えたので、 その話題を続けることは断念した。
私が関係する人達の間でもSARSの影響が出始めている。 夏に台湾の研究者を都立大に招聘しようと思っていたが、 このままでは無理かもしれない。 メイルの返事がなかなか来ないのも変だ。
9月に来日予定のサフラン先生も、香港経緯の渡航ルートを 変更をしようとしている。 香港にはユダヤ人のコミュニティがあり、そこで安息日を 過ごす予定であった。 東京のシナゴーグを探さないといけない。
講義二本。 リゲイン一本。
明日から再び講義が始まるので、準備をしなくてはならない。
夕方は家族で南大沢図書館へ行って、娘は絵本を、私はCDを借りてきた。
このままでは、何もしないうちにゴールデンウィークが終わって しまいそうだったので、午後から神奈川県の津久井湖までドライブをした。 と言っても、車で30分程度の距離である。 本当はその先の相模湖まで行こうと思ったのだが、すでに反対車線が 東京方面へ向かう車で渋滞し始めており、途中で引き返すことにしたのが たまたま津久井湖だったに過ぎない。
湖畔の土産物屋でおやつを買って休憩する。 土産物屋の二階は郷土資料館になっており、これは「探偵ナイトスクープ」に パラダイスとして投稿しようかと思うほどであった。 まあ、それでも天気には恵まれたので、良い気分転換になった。
帰りに橋本のレコファンに寄り、以前から欲しかったビリー・ワイルダー 監督の"DVD Collection Box"(全6作品)を買ってしまう。 新品でも一割引という誘惑に負けてしまった。 早速、よだれを垂らしながら「恋人よ帰れ!わが胸に」を観賞。 "You'd Be So Nice To Come Home To"が効果的に使われている。
潔く仕事を休んで休暇に専念すればよいのに、午前中はごそごそ と悪あがきをする。 夕方は京王八王子の本屋とタワーレコーズを物色して、 アミール・D・アクゼル著「「無限」に魅入られた天才数学者たち」 (早川書房)と、ヒッチコック監督の「ハリーの災難」を入手。 休日の過ごし方として、自分にはこれしかないのかと思うと、 やや情けない気分になる。
我が家のインターネット接続を、フレッツISDNからBフレッツに 切り換える決心をした。 調べてみると、アパート住まいでは同じ建物に最低8ユーザー いないと契約できないようだ。 でも、そんなことはわからないので、とにかく申し込んでみる ことにした。
院生の一人が、長野の実家から送られてきた大量の「たらの芽」 の処理に困ったそうで、半分を私にお裾分けしてくれた。 よく聞いてみると、残りの半分も下宿の大家さんにお裾分けした というので、それでは本人が全然口にしないことになり、もらう 方としても気が引けるので、我が家で天ぷらにして一緒に食べる ことにした。
家人は天ぷらを苦手とするも、今日はうまく揚げることができて、 一同、舌鼓を打った。 研究室の冷蔵庫から、先月の花見で余ったビールをを二缶を持ち帰って 飲んだことは、早いうちに白状しておこう。 ついでに「たらの芽」という食べ物を、この歳になるまで知らな かったことも白状してしまおう。
朝から鼻の調子が悪くて、なんとなくけだるい。
集中講義の準備。 ラフト関係の論文の整理と勉強。 リポスキーの最近の論文にも目を通す。 ゴールデンウィークといえども、うかうかしてはいられない。
2002年8月:
リーズ滞在篇
1998年12月〜2000年3月:
不安なイスラエル日記