邪頭(じゃず)的日記
2003年8月


8月31日(日)

家人がヨーカドーで紙おむつの安売りをしていると指摘するので、 せっせと買いに出る。 父親の育児参加である。 ただし、今のうちは張りきっていても、そのうち惰性になって いくのは明らか。

スターバックスの前で、つの犬(ドラマー)のトリオが ライブをやっていたので、しばらく娘と一緒に見ていた。 たまたま通りかかった三宅君と、「つの犬」と「つのだ☆ひろ」 (こちらもドラマー)が親戚関係かどうかで議論になった。


8月30日(土)

午後から知人二名が来訪。 夜まで議論。


8月29日(金)

訳あって一日勉強。


8月28日(木)

サフラン氏来日に関わる最終準備を行う。 今回の主な目的は、徳島で行われる コロイドおよび界面化学討論会の受賞講演 (Lectureship Award)のためである。 私はその時の座長をすることになっているので、サフラン氏の経歴や 仕事を英語で紹介できるように準備しておく。

午後に産総研からお客さんが来訪。 環状脂質の面白い話を聞かせていただく。 遠路はるばる来ていただいて、わざわざこの日記まで 見て下さったとなると、本当に申し訳ない気分になる。 最後にラフトの話で盛り上がる。


8月27日(水)

今日から通常営業のはずだが、朝から頭が重くて仕事が はかどらない。 出産入退院騒動が一段落して、この一週間の疲れがでたのだろう。

あまりにぼおっとしていて、午後に教室協議会があることも 忘れていた。 そこでも新大学の暗い話。 おまけにチューブの論文がリジェクトされて、 弱り目にたたり目である。


8月26日(火)

「夏季休暇」二日目。 赤子の体重を計るだけのために病院へ。 傾きが正で問題なし。 そろそろ愚息の名前を決めないといけない。


8月25日(月)

「夏季休暇」一日目。 午前母子退院。 午後会議。 深夜不眠。


8月24日(日)

洗濯。掃除。ベッドの準備。娘のピアノレッスン。 病院へ行こう。

合間に橋本のレコファンで以下の魚をゲット。

どちらも昔レコードで持っていたもの。 若い頃はこういう暑苦しい演奏を好んで聴いていた。
8月23日(土)

午後から外せない用事があり、子供を知人に預けてなんとか こなす。 共働きの家庭の苦労が少し理解できる。 病院へ行こう。


8月22日(金)

「育児支援休暇」二日目。 病院へ行こう。


8月21日(木)

「育児支援休暇」一日目。 病院へ行こう。 慣れないことをするので疲れる。 育児支援休暇後の本当の休暇が必要などと言ったら、 世の中の人に怒られるかしら。


8月20日(水)

家人が8時25分に男児を出産。 旦那は昨晩から徹夜。


8月19日(火)

第4回ソフトマテリアル研究会。


8月18日(月)

明日、都立大で行われるソフトマテリアル研究会の準備。


8月17日(日)

話の続きといっても、要は長雨で雨漏りしていたということであった。 しかし、東京都住宅供給公社の住宅としてはあってはならないことだ。 先日、朝日新聞の一面で報道された公団住宅の手抜き工事(実は我が家 のすぐ近く)と基本的には同じ問題だろう。 明日から苦情を言わねばならない。

山中千尋の"When October Goes" (澤野工房)を繰り返し聴いていると、 かまやつひろし作曲の"Balad For Their Footsteps"という曲が聞き 覚えがあるにもかかわらず何だかわかなくて、ずっともやもやとしていた。 しかし、今日はっきりとした。 「はじめ人間ギャートルズ」のエンディングの主題歌 「やつらの足音のバラード」だったのだ。

さらにこの曲が、ジャコ・パストリアス 作曲の"Three Views of a Seecret" (こちらは高校時代に何度も聴いた) とコード進行が全く同じということに気付いた山中千尋は偉いと思う。 この二つの曲が邪頭として新しい曲に生まれ変わっているのが面白い。 一聴の価値あり。


8月16日(土)

娘のベッドを買うために、午後から多摩センターまで出かけた。 フレームよりもマットの値段が高いのはどうも釈然と しなかったが、店員に言わせれば、フレームはそれこそ なんでもいいらしい。

今週末は「多摩センター夏祭り」のイベントとして、ちょうど (とは言いつつ、私の中ではしっかり計画的に)「第1回松本英彦 メモリアルサマージャズフェスティバル」があったので、その様子 を少しだけ見てきた。 ロハで市川秀男や川嶋哲郎らの演奏が聴けたので、得をしたと 言えよう。 故松本英彦の本妻の振る舞いは、ケイコ・ジョーンズそのままであった。

良い事があれば必ず悪い事があるもので、寝る直前になって、 突然家のブレイカーが落ちる。 エアコンも使っていないのでしばらく全く理解できない。 色々と調べているうちに、ある一つの照明器具で漏電していることが判明し、 その照明を取り外したら、天井から水が大量にこぼれ落ちてきた。 慌てて東京電力に電話をして、深夜の1時に人に来てもらう。 この話は続く。


8月15日(金)

研究室のコンピュータの一部はWindows XPでネットワークに つながっているので、MSBlasterに感染していないかどうかを 調べた。 結果的には無事のようだったので、セキュリティ修正プログラム をインストールしておいた。 やれやれ。

これとは別に、ここのところ同じいたずらメイルが頻繁にきている。 皆さんもご注意あれ。

山本義隆の「磁力と重力の発見」(みすず書房)を読み始める。 はたして読破できるだろうか。


8月14日(木)

天気が悪いせいか頭や体が重い。 体はすでに季節の変わり目と思っているのか、鼻炎気味である。 さらに教授懇談会で新大学の重い話題。

誰も新しい大学がどうなるのかさっぱりわからないという状況。 もしかしたら我々は職を追われるかもしれないそうだ。 研究者をやめたとしたら、具体的に何をやるか考えてみた。 やってみたいのは音楽プロデューサー。

パリティの翻訳記事の校正。 10月号に掲載予定。


8月13日(水)

IECBの小田玲子さんが都立大を訪問してくださる。 実際に会ってお話しするのは初めてであるが、 私が学部四年生のときに若林研究室で行った筋肉の実験 テーマが、実は小田さんが直前の夏休み実験で発見したある 現象についてだったという過去があり、私の方は彼女の名前を 昔から意識していた。 小田さんを知らない方は、昨年の物理学会誌の7月号を見て いただきたい。

午前中は我々の研究内容を説明し、午後はセミナーでをして いただいた。 対イオンによってカイラルになる"Gemini surfactant"に関する 内容であった。 小田さんはもちろん日本語で話していたが、スピリットは 外国人という印象を受ける。 セミナー後は、実験室を見学しているうちに、あっという間に 帰宅の時間になってしまった。 小さなお子さんが二人も待っているので(しかも病気中)やむを 得ない。

先日、京都で会った田中求氏もそうであるが、ソフトマターの 若手の実験家では、小田さんのような日本人研究者が海外で すばらしい活躍をしている。 彼らには是非、日本と欧米の掛け橋になっていただいて、この 分野を外からも盛り上げていただきたい。 小田さんにもそのようなことをお願いし、固い握手をして別れた。


8月12日(火)

山中千尋のDVDを 見てから、これまでに出ている二枚のCDも聴きたくなり、 早速入手する。

スタンダードの解釈が斬新で面白い。 「イパネマの娘」や「イン・ア・メロウ・トーン」で感心する。 また、八木節や中島みゆきの曲など、初めて邪頭として 取り上げる曲がユニークである。 将来的に非常に期待されるピアニストだ。 確実にメジャーになると思うが、大西順子のように、売れ すぎて失踪しないことを願う。
8月11日(月)

久しぶりに通常営業日。 でも大学は夏休み気分。

昨日、サイエンスドーム八王子のプラネタリウムで見た「宇宙  〜火星へのはるかな旅〜」というNHK製作の番組の内容はかなり ひどいものだった。 地球環境の悪化にともない、人類は将来的に火星への移住を計画して おり、そのためにはまず火星の気温を上昇させる必要があり、 ちょうど地球で排出される温室ガスを転用するという案があるそうだ。 あまりにも非現実的だということはさておき、 もっと身近な科学として子供に教えるべきことはたくさん あるはずだし、そもそもそんな身勝手な話が人道的に許される はずがない。

火星に行くくらいなら死んだ方がましだ、という点では愚妻と意見 が一致した。


8月10日(日)

娘を連れて八王子のサイエンスドーム(こども科学館)へ行く。 スライムやプラネタリウムにはそれなりの関心を示していた。 館員に大きくて安定なしゃぼん玉の作り方の秘訣を教えてもらう。 洗濯のりを混ぜるとよいそうだ。

娘には、これまで夏休みらしいことをほとんどしてやれなかったので、 京王八王子のアートマンで欲しがった万華鏡(最近、流行っているらしい) を買ってやる。 ついでに、啓文堂で山本義隆の「磁力と重力の発見」(みすず書房)も 全巻購入する。 これはもちろん私のため。


8月9日(土)

台風襲来。びしょ濡れになりながら自宅と大学の間を二度往復。

先日、横浜市大からの帰りに横浜のHMVで買った 山中千尋のDVD "Leaning Forward" (澤野工房)を視聴する。 あまりのすばらしさに驚いてしまう。 これまで数多く見てきた邪頭の映像の中でも、最もハイセンスな 作品と言えるかも知れない。 山中千尋はこれまで聴いたことがなかったが、これで一気にファン になってしまった。

その他の収穫物は


8月8日(金)

日本液晶学会、生体関連・リオトロピック液晶研究フォーラム、 液晶物理・物性研究フォーラム共催 講演会にて話す。 大場さんの話は我々の研究と直接的に関係する話で、大変興味深かった。 講演会終了後、軽い飲み会。 わざわざ聞きに来ていただいた方には、深くお礼を申し上げる。


8月7日(木)

オレオサイエンスの解説記事の校正を済ませて、 無事に送り出す。

午後からは、都庁からの都立大解体宣告を受けての 悲痛な教授会。 学問は伝統の上に成り立つものである。 伝統をすべて破壊するだけでは、新しいものは生まれない。


8月6日(水)

集中講義、最終日。 ようやく肩の荷が降りた。 大学に戻って、明後日の液晶学会のフォーラム講演会 の最終準備をする。


8月5日(火)

集中講義、二日目。 往復四時間が辛い。 特に横浜線がたるい。

それでも学生のやる気が感じられれば、疲れも吹き飛ぶ はずなのだが。 それとも、学生のやる気を引き出せない講義の方が悪い?


8月4日(月)

横浜市立大での集中講義初日。 金沢八景まで片道に二時間かかるので、行くだけで疲れて しまった。

一部の学生よ、講義中に寝るのはやめたまえ。 勉強以前の問題として、そもそも目上の者に対して失礼 である。 その程度のデリカシーがないようでは、とても社会で 通用しないぞ。

当然、帰りも疲れるわけで、これがあと二日続くわけである。


8月3日(日)

物欲を満たすの日。 デジタルカメラでCanon IXY 400を購入した。 ただしこれには一応正当な理由があり。

堕落するの日。 Sayaの"Beautiful Day" (Leafage Jazz)を買って聴く。 深く考えなければ気持ち良い。

写真のネガを初めてCD-Rに書き込んでもらうの日。 画質があまり鮮明ではない。


8月2日(土)

午前中は不在中にたまっていた用件に対応し、 午後は8月19日に都立大で行われるソフトマターの 研究会の案内をあちらこちらに流す。

都立大もとうとう解体か? 都庁が発表した 都立新大学の構想を見て唖然とする。 理学部は消滅。 私の所属は「都市教養学部」になるのか。 一体なんだ、これは?


8月1日(金)

研究会最終日。 やや時間が押したが、13時半頃に無事終了。 全体として、バランスのとれた良い研究会だった。 プログラムもうまく構成されていたと思う。

京都駅で土井先生らと遅い昼食。 スペックルパターンの解釈が議論されていたが、私はよく理解 できなかった。 帰りの新幹線では知り合いの先生とべらべらと話していたら、 あっという間に新横浜に着いてしまった。

家で夕食を食べてから大学へ行き、ついにバージョン15を 再々投稿。 しかし、そこで再び問題が発生して、なかなかけりがつかない。


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2002年8月: リーズ滞在篇
1998年12月〜2000年3月: 不安なイスラエル日記


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