今年もこの日記を読んでいただき、ありがとうございました。 お蔭様でなんとか続けることができています。 皆様も良いお年をお迎え下さい。
研究以外の仕事をちょぼちょぼ。 多摩センターへ行って、銀行通帳の更新。
娘に自転車と足し算の特訓。 足し算が可換であることを口を酸っぱくして教え込んでいるが、 どうも機械的に受け入れているだけで、理解しているようには 見えない。 ある意味では、子供の理解のプロセスを観察できて面白いのだが、 こちらもたまにいらいらしてしまう。 私には小学校の先生などとうてい務まらない気がする。 もっとも、免許もないか。
年賀状の作成と、娘の自転車の特訓。
夜は以前からお世話になっている先生のお宅で毎年恒例の忘年会。 我が家は赤子も連れて家族全員で参加。 久しぶりに会う人々と楽しく談笑できた。 その中でよく知っている男性二名が、それぞれ婚約者と既婚者を いきなり同伴してきたので驚いた。 そんな事態になっているとは全然知らなかったすよ。 女性二名から馴れ初めを根掘り葉掘り聞き出す。
忘年会の後遺症のため、家にいてはだらけると思い、午前中は 大学で事務的仕事。 教授以外は誰もいないざんす。 午後は寒い中、娘の自転車の特訓。 夕方は橋本で買い物。
論文は共著者らに一旦送付で仕事納め。 研究室の掃除。 夜は橋本にて研究室の忘年会。 学生にとっては忘れられないこともあるようだ。 日本酒を飲んだのは久しぶり。 12時過ぎまで飲んでいたのも本当に久しぶり。
論文の手入れ。 パソコンを新しく交換して、設定やらファイルの引越しやら。 学生と議論。
論文の手入れ。
21日の日記の続き。 夜、駅前のヨーカドーまで行き、娘の自転車を引きずって帰る。 深夜にアパートの駐輪場から、自宅のベランダに移動。 まるで泥棒のようである。
昨晩の後遺症で午前中はぱっとしなかったが、論文の手入れ。
夕方は買い物に出て、ハーヴィー・メイソンの"With All My Heart" (Videoarts Music)を入手。 12人の一流ピアニストとのトリオ演奏。 早速聴いてみるも、「ドラマーのリーダー作に名盤なし」の例外にはならず。
先生の「小説のゆくえ」(中央公論新社)の文章は読み応えがある。
論文の手入れ。 職場の忘年会。 今年の都立大学は、忘れてしまいたいことばかりであった。 最後の雑炊を食べ過ぎてひどいダメージ。
論文の手入れ。
午後には車で八王子まで出かけて、来月のイギリス出張用のスーツケース を購入した。 これから一生使うつもりで、比較的高額なものを選んだ。
今年は娘のクリスマスプレゼントに自転車を買ってやるつもりだが、 これをサンタクロースからのプレゼントのようにアレンジする のに一苦労している。 昨日、娘を自転車屋に連れて行き、体に合ったサイズのものを 選んでから、娘のいないところでこっそり支払いを済ませる。 ただし、自転車はまだ店に置いたままである。 家に帰って、娘にサンタへの手紙を書かせて、欲しいものとして 自転車を指定するように強制する。 その手紙は私が晩のうちにに投函しておくと言って納得させる。 続きをお楽しみに。
論文の手入れ。
近所のラフェット多摩で4p.m.というコーラスグループの 無料屋外ライブがあるというので、夕方の恐ろしく寒い中、 家族で散歩がてら出かけた。 このグループをご存知の方は相当のアカペラマニアだと思うが、 我が家ではあることがきっかけで、昔から名前だけはよく知って いたのだ。 実際のところ彼らはめちゃくちゃ上手かった。 最近は日本でもアカペラが流行っているが、この分野のアメリカ の実力と層の厚さは圧倒的である。 一方で坂本九や山下達郎の曲が、世界的なスタンダード曲になって いることに感慨を覚えた。
何かしら雑用。 パソコン二台が納品される。 筒井先生の「小説のゆくえ」(中央公論新社)をぺろぺろ開始。
午前中に大学院講義。 午後、教授会と教授懇談会。 沈痛な雰囲気。 この大学に未来はあるか?
早起きをして、朝一番で法然院を訪れる。 この場所には個人的な思い出が蓄積されている。 落ち葉を掃除している人の他には誰もいなくて、大変すがすがしい。 10分ほど法然院の中をうろうろしてから、京大まで散歩する。
昼食を挟んで、5名の院生と議論をした。
帰りの新幹線で、筒井先生の「ヘル」を一気に読み切ってしまう。 近年の作品の中では文句なしの傑作だと思う。 皆さんにも是非お薦めしたい。 文学は自由だ!
午前中は吉川研のセミナーで、生体膜の相分離の話をした。 午後は吉川研の四回生の中間報告会に参加。 その後、京大COEの国際会議の準備会に顔を出す。 それからさらにD3の院生の話を聞く。 夜はスタッフと今出川の「たくま」で夕食。 朝から晩までびっちり。
午前中に京都へ移動。
今回の京大訪問の目的は、吉川研の学部生や院生と議論するという少し 変わった内容である。 とりあえず私は座っているだけで次々に新しい話を聞けるので、自分の 視野を広げる意味でも有難いことこの上ない。 今日はとりあえず六人の学生の研究内容を教えてもらった。
大学の近くで夕食。 京大近辺を歩いているだけで、昔の記憶が徐々によみがえってきて楽しい。
突然、広島風お好み焼きが食べたくなったので、娘の手を引いて電車で 京王永山の「一番」へ行った。 私が食べ物のことでここまで積極的に動くのは珍しいことであり、いまだに 広島の仁義なきおたふくソースが体内をしっかりと流れているのだろう。 娘も大人用の一人前をほぼ平らげて満足そうであった。
帰りに南大沢のLAOXに立ち寄って、以前から気になっていた無線ルーター の説明を店員にしてもらう。 とりあえず疑問点が解決したので、メルコ製のものを一台購入して帰った。 説明書が不親切で心配したが、設定は思いのほか簡単で、家のパソコン 二台をそれぞれ有線と無線でネットワークに繋げることができた。 今日は休日の気分転換に成功したと言える。
来週の吉川研でのセミナーの準備。
都立大の法学部の教授が一度に4人も抗議辞職したために、 法科大学院の入試が延期されたことは、新聞報道等ですでに ご存知だと思う。 ここまで身を張って抗議するのはなかなか真似のできないことで あるが、それが一番良い方法なのかどうかはわからない。 ここまでくれば、私としては、都立大の行く末を自分の目で見届ける 必要と責任があると思っている。
昨晩、アンデルマンに教えてもらったNature の論文は、複雑な思いで目を通した。 これまで理論家が予言していたことが明白に実証されたという意味では 大変喜ばしいのだが、一方でこの分野の研究に幕が下ろされてしまったような 一抹の寂しさもあるのだ。 また、これで「ラフト」を狙った研究が物理の世界で市民権を得てしまうとしたら、 アングラ派の私としてはやや残念である。
しかし、そんなことでいぢけている場合ではなく、まずは自分の論文をなんとか せねばならない。 引き続き、論文の手入れ。
幸いなことにチューブの論文がアクセプトされて朝から上機嫌。 午前中は大学院の講義。 午後は来年度の化学科のシラバス作成。 夜は論文に関わった院生と祝杯。 いい気になり過ぎて深夜に頭痛発生。
論文の手入れ。我慢、忍耐、正念場。
郵便局で液晶学会の会費納入。 自動引き落としをしてくれないのが不便。 来年は「生体関連・リオトロピック液晶研究フォーラム」の幹事を やることになりそうだ。 本当に私でよいのか不安。
先日購入した筒井先生の「ヘル」(文藝春秋)をありがたくブック・マッサージ してから、舐めるように読み始める。 筒井先生と言えば、来春の山下洋輔との共演 の話題 が新聞に載っていた。 よく考えてみると、筒井先生を生で見る機会はそうはないような気がして、 少し心が動かされている。
午前中に委員会を一つ済ませてから、「流体物理学」の講義のために 先週に続いて再びお茶大へ。 今日でおしまいなので、自分の趣味として「生体膜の流体力学」 という、いかがわしい話をさせてもらった。 一連の講義の最大の収穫といえば、出席している学生が、いつの間にか この日記を読んでくれるようになったことかしら。
夜は先生方と茗荷谷でベトナム料理を食べて、初体験にもかかわらず、 これがとても旨かった。 食事中は、今日からお茶大の「ソフトマター研究センター」の ホームページが公開されたことが何度か話題になった。 皆さんも是非御覧下さい。
「オーケンの散歩マン旅マン」(新潮文庫)読了。
研究室セミナー。学部三年生の研究室見学。明日の講義の準備。 「ヤヌス・ビーズ」が気になる。
ジョシュア・レッドマンの"Wish" (Warner Bros.)は10年前のデビュー 2作目で、メセニーと共演させてレッドマンをメジャーにしようという 制作側の意図が丸見えだったのでこれまで敬遠してきた。 しかし、レッドマンのリーダー作はこれ以外すべて聴き尽くして まったので、ついに手を出したら、思いのほか良かった。 才能のある人は最初から才能がある。
論文の手入れ。
恥ずかしながら、今日は「御目文字」という日本語を初めて知った。 外出先で偶然に会ったある女性との会話で使われた言葉である。 逆に言えば、私の人生の中で、このような言葉を使う女性はかつて 登場しなかったということだろう。 しかし、私が何よりも驚いたのは、同居人がその言葉の意味を知って いたことである。
娘の幼稚園の作品展に顔を出す。 家内に担任の先生を紹介されても、「お世話になっています」以外に何を 話したらよいのかわからず、頭の中が真っ白になってしまった。 先生も困った挙句に、私が都立大に勤めていることを思い出したようで、 「そう言えば、先日の都立大の大学祭では、学生さんが幼稚園のテントを借りて いきましたよ」と話題を振ってくれたが、またしても何と答えてよいか わからず、「たくさんサークルがあるから、ちょっとわからないですね」 とおよそ気の利かない返事をしてしまった。 それ以上、会話が進まなかったことは言うまでもない。
ジョシュア・レッドマンの"Wish" (Warner Bros.)と、 高木信哉著「ドクターJazz 内田修物語」(三一書房)を購入。 内田先生は私も博多でお会いしたことがある。 深夜の読書は、再び大槻ケンヂの「オーケンの散歩マン旅マン」(新潮文庫)に 戻ってゆるゆると。
来週の「流体物理学」第二弾の準備。 午後は他大学の学生が訪問。 夕食はおでん。 論文の手入れ。
論文の手入れ。大学院授業。午後は来客。夜は邪頭。
どうして車で10分の橋本でジェームス・ムーディーのライブがあるのか 理解できないが、とにかく来るのだから、見に行くことにした。 案の定、席は半分程度しか埋まっておらず、開演前から隣のおじさんが挙動 不審だったので、勝手に空いている席へ移動した。 ただし、すぐ前にスピーカーがあって、音響は最悪。
お目当てのリニー・ロスネス(ピアノ)やアダム・ナスバウム(ドラム)は期待通り の演奏で、特にトリオでの「リコーダミー」が良かった。 美人のロスネスが、大股を広げて演奏していたのがアンバランスで笑えた。 78歳のムーディーの演奏は、良いも悪いもない。 存在がすべてである。 昨日来、アントニオ・カルロス・ジョビンで頭が一杯だったこともあり、 フルートで演奏した「波」では思わず涙が溢れてきた。 最後は頑張って「チェロキー」。 邪頭マンは偉い!
午前中は京大でのセミナーの準備。 慶応大の藤谷さんが、嵐のようにやって来て、竜巻のようなセミナーをして、 台風のように去っていった。 藤谷さんの視点は羨ましくなるほど独特である。
山下洋輔の「ピアニストを笑うな」(晶文社)はとても面白いので、ちびちび 読んでいたが、残念ながらついに読み終えてしまう。 これで楽しみが一つ減った。 山下洋輔はピアノよりも文章の方がうまい。
特に最後の「アントニオ・カルロス・ジョビンは一人しかいなかった」という エッセイ(エレーナ・ジョビン「アントニオ・カルロス・ジョビン」(青土社)の解説) には深い感動をおぼえた。 例えば 「ほとんどのジョビンの曲は、揺るぎない構成と置き換えのきかない独特かつ 厳格なハーモニー構造をもっている」 というくだりがあって、久しぶりに"Getz/Gilberto" (Verwe)やジョー・ヘンダーソン の"Double Rainbow" (Verwe)などを聴いてみた。 妹のエレーナ・ジョビンによる上記の本も是非読んでみようと思った。
お茶大に行く途中で新宿の「王様のアイディア」でスライムなどの レオロジー関連グッズをいくつか購入。 お茶大の先生方と一緒に昼食を済ませてから、学部の「流体物理学」の講義。 マックスウェルモデルの説明と応用。 グッズの効果はあり過ぎて、それを学生に回している間はこちらの話を聞いて もらえないほどであった。 講義の後は議論とインドカレー。
昨日、毒まんじゅうを食べてしまったようで、お腹の調子が悪い。
研究室ゼミ、会議、研究室ゼミの続き、会議。 明日の講義の準備。
2002年8月:
リーズ滞在篇
1998年12月〜2000年3月:
不安なイスラエル日記